エレクトロニクス実装学会誌20巻4号(7月号)を発刊しました
投稿日 : 2017年7月1日
最終更新日時 : 2017年6月23日
投稿者 : letterpress
カテゴリー : 学会誌
2017年7月1日付で学会誌20巻4号を発刊しました。
巻頭言
- IoT時代のJIEP
- /東京工業大学 益 一哉
表彰
- エレクトロニクス実装学会 平成28 年度表彰161
特集/IoT 時代のシステムインテグレーション技術
- 特集に寄せて
- /日立化成 野中敏央171
- 遅れを取った日本のIoTハードウエアの対応策
- /明星大学 大塚寛治,佐藤陽一,橋本 薫,藤井文明,秋山 豊,上田千寿172
- 誘電特性評価技術と低伝送損失材料
- /日立化成 登内駿介,谷川隆雄,水嶋悦男180
- 高密度配線板形成のための微細加工技術
- /アルバック 森川泰宏185
- 宇宙機に求められるMCM実装技術
- /NECスペーステクノロジー 小川文輔,檜原弘樹,河上聡子192
研究論文
- 高速伝送基板におけるVia 構造とその近傍配線が伝送損失に与える影響
- /富士通インターコネクトテクノロジーズ 杉本 薫,横内貴志男,富士通 河合憲一,安達 裕幸,富士通研究所 水谷大輔,赤星知幸,関東学院大学 渡邊充広,本間英夫196
概要
高速伝送用のプリント配線板は,さらなる高速化に対応するため,低誘電材料や表皮効果の改善に加えて,電磁ノイズを最小限にする配線方法の検討が不可欠となっている。このため,スルーホールを中心としたVia構造と近傍配線の配置に起因する反射やクロストークなどによる損失,さらにはCPUパッケージ基板のコア部のVia構造も踏まえた損失の低減化の検討が必要である。本研究では,これらの高速伝送基板の配線設計において,信号Viaを中心としたその近傍の配線構造に依存する伝送損失の影響をシミュレーションによって検討した。
- アンサンブルMT法と薄型AEセンサの適用によるワイヤボンディングの接合状態推定
- /産業技術総合研究所 石田秀一,田原竜夫,岩崎 渉,九州工業大学 宮本弘之203
概要
ワイヤボンディングでは,接合部の極近傍で弾性波を検出することで接合状態の診断ができると期待されている。われわれは過酷環境に耐え得るAlN薄膜圧電体を用いた薄型AEセンサを開発し,弾性波検出に成功した。このセンシング技術に併せ,簡便かつ強力なパターン認識手法として知られるMT法を適用し,状態診断を試みた。しかし,製造工程への導入を想定するとMT法は二つの実用上の問題を抱えている。1) 小標本データでの大きな予測バイアス,2) 単位空間の均質性確保である。本稿では,薄膜圧電体センシングとアンサンブル学習に基づくアンサンブルMT法を提案し,ベンチマークデータおよび実サンプルに対して手法の有用性を検証した。
- マイクロ波GaN FET高速スイッチング電源の熱・電気連成シミュレーション
- /電気通信大学 日浦 滋,石川 亮211
概要
高電圧動作が可能なマイクロ波GaN FETを用いた高速スイッチング電源では大電力動作による自己発熱が設計精度に影響を与えることが確認されており,その詳細を調べるために熱・電気連成シミュレーションに基づき解析を行った。スイッチング周波数を10 MHzから数GHzに変えたときのシミュレーション結果と簡略化された理論値とを比較したところ,高い周波数において出力電力,電力効率,GaN FETの動作温度に違いが現れた。また,パルス幅変調により出力電圧が変調周波数2.5MHzで変化する場合,GaN FETの動作温度は時間的変動を示し,その変動幅は周囲温度からの上昇値の44%程度であることが推定された。
- ギ酸による銅酸化膜還元過程のリアルタイム測定と考察
- /オリジン電気 小澤直人,大久保達生219
概要
本研究では,エリプソメーターと真空チャンバーを組み合わせた実験装置を構築し,ギ酸による銅酸化膜の還元過程のリアルタイム測定を行った。銅の自然酸化膜および熱酸化膜の両方について調べ,還元速度の温度依存から活性化エネルギを求めた結果,自然酸化膜では61.9kJ/mol,熱酸化膜では100.6kJ/mol であった。一方,酸化膜断面の分析から,自然酸化膜と熱酸化膜ではいずれもCu2O が形成されているものの,皮膜の深さ方向でCu2O の分布が異なることを確認した。このことから両酸化膜のギ酸還元時の活性化エネルギの違いは,酸化皮膜の内部から皮膜表面への酸素の拡散エネルギが関係していることを考察した。
技術報告
- テキスタイル加工に適した太陽光発電糸の開発
- /福井県工業技術センター 増田敦士,村上哲彦,笹口典央,辻 尭宏,
スフェラーパワー 中田仗祐,稲川郁夫,中村英稔,大谷聡一郎228
研究室訪問
- 国立研究開発法人物質・材料研究機構機能性材料研究拠点光機能分野プラズモニクスグループ
- /物質・材料研究機構 重藤暁津231
- 第6回定時総会報告232
- 学会新役員のご紹介258
- ICEP2017セッションサマリー260
- 本会だより267
- 会告①
- 学会誌等の投稿規程/運用細則・査読について・原稿執筆の手引き② ~ ⑧
- ■会 長
- 益 一哉
- ■副会長
- 白石 洋一 齊藤 雅之
- ■ 編集委員会
- 委員長 日暮 栄治
副委員長 小舘 淳一
委員(五十音順)
青柳 昌宏 赤星 晴夫 安東 泰博 碓氷 光男 王 建青 大久保利一
越地 耕二 澤田 廉士 白石 洋一 平 洋一 塚田 裕 西 剛伺
藤野 真久 宝藏寺裕之 三宅 敏広 山内 仁
会員の皆様は、学会WEBサイトより各記事の内容を閲覧いただけます:会員専用ページはこちら
エレクトロニクス実装学会誌に関するRSS登録はこちら